目次
デジタルイラストを描く際、パソコンはタブレットで描かない限り必須アイテムになります。
そこで今回はまだパソコンがない人もしくは買い換えようとしてる方
現在、読者が使用しているパソコンはどの様なタイプなのか改めて
エンジニアの私がイラストを描くパソコンを選ぶ際のポイントについて解説します。
先に個人的にオススメ、デジタルイラスト向きな理想のパソコンスペックを一例として紹介します。
図①
項目 | 種類 |
---|---|
OS | Windows |
CPU | Intel Core i5第8世代 |
メモリ | 8G |
ストレージ | HDD 1TB or SSD 256GB |
値段(国産と海外メーカー)
国産メーカー
仮に図①の様なパソコンが販売されていた場合、国産メーカーなら値段は約12万円前後になるでしょう。
国内メーカーのノートパソコンの特徴としては、修理対応の充実さから安心感のあるサポートを受けられる良さがあります。
海外メーカー
例えば、海外メーカー(DELL、Lenovo、HPなど)は国産メーカーより安く買えたりします。
これは部品などが安価に手に入ることから製品全体の価格が安くなる理由があげられます。
OS選び Windows or Mac
次にOSとは、アプリやデバイスを動作させるための基本となるソフトウェアのことです。
それがパソコンで有名なのがWindows、Macということです。
正直、こちらに関してはどちらでも大丈夫です。
何故なら、どちらも信頼されるブランドで利用者も多いということです。
Windows
WindowsはMacに比べると対応しているソフトが多いという利点があります。
Microsoft officeがパソコン購入価格に含まれている場合が多いです。
Mac
Macについては基本どのパソコンを買ってもスペックが高いです。
グラフィックの綺麗さには定評があり、デザインをする方にも人気があります。
それと、すでにiphoneなどのApple製品を持っている方はMacとの互換性がいいのでAirdropやメール共有などの機能を連携できます。
CPUの役割とは?
パソコンにはCPU(中央演算装置)が内蔵されています。
人間でいう頭脳の役割をしてくれています。
CPUのスペックが高いほど難しい処理でも実行してくれます。そのため、WindowsやMacに搭載されたCPU次第で、パソコンの処理能力に差がでます。
「なんか動作が遅いな」と感じる時に関係しています。
もっとも有名なのは世界シェアNo.1のIntel社、その次に有名な航空会社でも使われているAMD社
だいたいこの二つを目にします。
図①に記載しているのはIntelが提供しているCore iシリーズになります。
Core iシリーズにも種類があり、これが先ほど説明した、処理能力に影響します。
さらにややこしいのがCore iシリーズの種類の中に第○世代というものがあります。今回は数字が上がれば最新のバージョンアップしたものが販売されたんだなと思っていただければ大丈夫です。
Core i3 ← 簡単作業、ネットを見たり、WordやExcel、表計算などのソフトを使って頂いても問題ありません。
パソコンを使う頻度にもよりますが、お仕事というイメージよりも個人的に使うのにオススメです。
お仕事でも使えないことはないです、ただより快適に使いたいというのであれば以下のCPUをオススメします。
Core i5 ← ここまでのスペックになれば基本的には快適に使用することが可能です。
実際、Adobeなどの編集ソフトはできることが多い分、処理することも多くなるのでイラストを快適に描くのであればCore i5は購入したいところです。
Core i7 ← 画像、動画編集をする際により快適に使いたいという方向けです。
もう一つAMD社はRyzenシリーズが有名です。
こちらに関してもIntel社と同じ様に「AMD Ryzen 3」、「AMD Ryzen 5」、「AMD Ryzen 7」などのシリーズがあり数字が上がる程、処理能力も上がります。
もちろんCPUのスペックが高いことに越したことはありませんが、その分値段も上がります。
CPUの違いだけで5万円くらい差がでる場合も全然ありえます。
メモリについて
メモリとは「記憶」、パソコンのデータを記憶するという役割をしてくれています。
ただ、注意点としてこのメモリは写真やファイル、フォルダなどを保存している訳ではありません。←この役割をしているのはストレージ(HDD、SDD)です。
ではメモリの役割とは、パソコンのOSやアプリケーションを動かすために必要な情報を読み込み、一時的に保持する役割をしてくれています。
一番伝えたい事はメモリの容量が増えれば、複数のアプリケーションを同時に開いても動作が遅くならないという事です。
WordやExcelを使いながら、YahooやGoogleなどの検索エンジンを使い、バックグラウンドでYoutubeを流しても容量が多ければ問題なく快適に使えます。
逆を言えば、容量が少ないと動作が遅くなりやすいという事です。
一般的に量販店やネットで購入する際、メモリの容量には4GB、8GB、16GBの種類があります。中には32GB以上のものも存在します。
CPUと同じで使用する目的に合わせて選ぶことをオススメします。
複数同時作業をする際、快適に使いたい、仕事をする際、待ちたくないという方は4GBより8GBが理想です。
16GBのメモリを使う場合は本業でイラストを仕事にする、動画編集、3Dゲームなどは16Gあった方がいいです。
実際、イラスト以外にもアプリケーションを同時に使う機会があるので上記の予定がある方は購入をオススメします。
ストレージとは
ストレージとはデータを保存する場所のことです。
パソコンを購入する際にHDD 1TBとかSSD 128GBという表記が必ずあります。
ここででてきたHDD 、SSD←今回はこの2つを理解していれば、ストレージという表記を見たとしてもだいたい意味を読み取ることができます。
実際、詳しく話せばたくさんの種類がありますが、今回はややこしくなりそうなので割愛です。
どちらも役割としてデータの読み書きをしてくれています。
↓↓以下、HDDとSSDの特徴をまとめてみました。
HDDとSSD比較
比較 | HDD | SSD |
---|---|---|
処理速度 | 処理速度は遅くはありませんが、SSDに劣ります | 処理速度がHDDに比べると約2倍速い |
容量 | 500GB〜2TB(よく見る表記) | 128GB〜512GB(よく見る表記) |
作業音 | 起動時などたまに気になる | 起動時でも騒音が発生しにくい |
耐衝撃 | 読み書き中に衝撃を受けるとディスクが破損、故障の原因に | 物理的駆動部分がないため、耐震衝撃に強い |
消費電力 | ずっと使っていると熱が発し、冷却ファンが作動します | 消費電力が少なく、低発熱なので、HDDと違ってほとんど発熱しない |
価格 | 大容量で安い | 同じ容量で比べると高価 |
-
そもそも処理速度は何の速度?
これはソフトウェアやOSの起動時間のことを指していることが多いです。 -
容量で見るとHDDの方が多いです。
1TB = 1000GBということになります。
なので、パソコンの中に写真や動画、過去のパソコンのバックアップデータなどを保存するのであればHDDがオススメです。 -
価格に関してはSSDの方が動作も速く、静かなためやはり高いです。
容量よりも快適さを求めるのであれば、SSDをオススメします。 -
そして中には、こんなパソコンがあります。
「HDD 1TBとSSD 128GB搭載」両刀タイプのスペックを持ち合わせたパソコンです。容量も確保できて、動作も速い特徴はありますがもちろん2つ付いてるので価格が高いです。
結論
デジタルイラストという観点で見た場合
メモリは今回は8Gのメモリが理想です。
イラスト作成において、使用頻度が高いAdobeやクリスタ、慣れてくると、手振れ補正のツールや自分がやり易い様にソフトを追加すると思います。
容量に関しては値段を気しないのであればSSDをオススメします。
なぜかというと、保存容量に関しては今、クラウドに保存することが多くなってきてるからです。
実際、1TBを使い切るのも難しいくらいの容量です。もちろん使い方によります。
「MacやSurfaceのノートパソコンはオシャレだけど高いなぁ」と感じたことありませんか?
これはSSDが搭載されているからです。その分、安定して使いやすいです。
実際、ここまで紹介してきましたが違いにめちゃくちゃ差があるということではありません。
メモリ4GBでもHDDを使用しててもイラストは描くことはできるので問題ありません。
自分の目的や使い方をよく考えながら、パソコンを購入しましょう。
コメントを残す